87.モノラルとステレオとパンと ~パンプラグインの使い分け~ 【Studio One】

パンについてまとめていたので、ついで。

そもそもStudio Oneには、ミキサーについてるパン、プラグインとしてBinaural Pan、Dual Panがある。
どう使い分けるのか、ということ。

Studio Oneを使っていない場合でも、使っているDAWに付属しているプラグインや、サードパーティ製のプラグインを想定していただければよいかと。

そもそもパンについてはこちら。

ミキサーのパンを使ってもよい音源

簡単にまとめると、ミキサーについているパンの仕組みは、

左にふったときに、右の音を小さくしていくことにより左に動いたように聴こえさせる

ようになっています。

となると、ミキサーのパンを使って音源ってのは決まってきます。

ミキサーのパンを使ってよい音源は、モノラル音源。

モノラル音源って、こんなやつ。

ステレオ音源って、こんなやつ。

波形が1本のやつがモノラル、2本がステレオ。

オーディオじゃなくて、MIDIノートの場合、ミキサーを見ればわかります。

音量が1本で表示されているのはモノラル、2本ならステレオ。

簡単に言えば、

モノラル音源は、左右で同じ音が出ている

ということです。

左右で同じ音が出ているということは、右が消えようが、左が消えようが、音に変わりはないからですね。

ということは、当然、

ミキサーのパンを使ってよい音源は、左右で同じ音が出ているステレオ音源

とも言えるわけですね。

左右で若干音が違っても、わからないぐらいの違いであれば、ミキサーのパンでよいですね。

モノラル音源の場合、ミキサーのパンをふったら、こんな感じ。

Binaural Panを使った方がよい音源

さて、上の理屈から言えば、

Binaural Panを使った方がよい音源は、左右で異なる音が出るステレオ音源

ということになります。

例えば、NEXUS4にこんな音源が入っていましたので、ミキサーのパンをふってみましょう。

右と左では、全然違う音になってしまいます。

こういうときには、Binaural Panを使った方がよいですね。

Binaural Panの解説の方で書きましたが、Widthが100%のままだと、ミキサーのパンと同じになってしまいますよ。

ちなみに、Binaural Panはモノラル音源に挿したら、こうなります。

「おまえ(モノラル音源)には、おれ(Binaural Pan)なんか必要ないんだよ、あいつ(ミキサーのPan)がいるだろ」という状態になっております。

Dual Panを使った方がよい場合

では、Dual Panを使った方がよいのは、どんな場合でしょうか。
あえて、「Dual Panを使った方がよい音源」と書かなかったのは、これ、音源の問題じゃないからです。

Dual Panは、左の音、右の音、をそれぞれパンの設定ができるという、なかなか素晴らしいプラグイン。
どんなときに使うのかというと、音源というよりは、他の音との関係で決まります。

つまり、

Dual Panを使った方がよい場合というのは、左右で異なる音が出るステレオ音源で、他の音の邪魔になる場合

です。

左はいいんだよ、右側の音が、他の音とかぶっちゃって、邪魔なんだよ、というときですね。
だから、基本的なパンとして使うわけではないですね。

というように、ボクが曲を創るときは、このようなことを意識しながら
パンの設定を行っています・・・と、言いたいところですが、
今回、こうやってまとめるまで、何も考えておりませんでした。

うん、勉強になりました、ボクが。

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