14.DTMerのためのパソコン入門

パソコンって、たまに大改造したくなりますよね。
なりません?
まぁ、小改造でもいいんですけど。
パソコンっていじるところがそこそこあるんですよ。
意外と誰もしないのですが、量産型のものでも、いじれるんですよ。
では何をいじれるのか。

1.マザーボード
マザーボードというのは、色々な部品をくっつける大元の板。
これは結構重要なパーツ。
このマザーボードによって、どんな部品をくっつけられるかが変わってくる。
くっつけられるCPUやメモリ、HDDの種類や数もマザーボードによって違う。
けど、これは、一番金がかかる。
というか、これを変えてしまうと、他のかなりのパーツを変えないといけなくなる。
今まで使っていたもので、そのまま使えるのは、HDD、モニタ、キーボードとかぐらいかな。
CPU、メモリを変えないといけなくなる。
今まで使っていたCPUやメモリを変えないですむものに変える手もあるが、
それはそれで、かなりの小改造。
基本的に困ってないけど、このパーツだけがくっつけられないから、そのパーツをくっつけられるようにしたい、
という欲求がある場合ぐらいかな。
ただ、量産型では無理。
そもそも、マザーボードを変えちゃったら、量産型でなくなってしまうようなものだし、
PCケースに合わなくなってしまう。

2.PCケース
これは、中身は満足しているけど、見た目だけ変えたい場合。
これも量産型では無理。
できなくもないのだが、量産型の場合、基本的にマザーボードとPCケースはネジで止めるのだが、
ネジの位置をわざと変えていたりする。
自作用の場合は、マザーボードとPCケースを止めるネジの位置をそろえているので、変更可能。
マザーボードには、大きい物からExtnded ATX、ATX、Micro ATX、Mini ITCという種類があり、
PCケースの大きささえ合えば問題ない。

3.HDD(ハードディスク)
ファイルを保存するもの。
1GBとか1TBとかのやつありますよね。
ボクのPCは2TBのHDDが積まれているらしい。
昔のことで忘れていたが。
これは、量産型でも変更可能。
今ならUSBメモリをイメージする方がはやいのかな。
パソコンの中にUSBメモリのでっかい版が入っているんですね。
ただし、量産型で注意が必要なのが、OSが入っている場合は、交換したら動かなくなっちゃうということ。
OSって多くの人の場合、WIndowsですね。Macでなければ。

Cドライブしかない人は、そのHDDにOSも入っているので、交換すると大変。
できなくもないのだが・・・(次のSSDで説明)
CドライブとDドライブというのがあるよという人は、交換できる可能性大。
HDDが2つ入っているということです。
Cの方のHDDにOSが入っていて、そっちがパソコン自体を動かしていて、
Dの方のHDDにデータ(作った文書とか創った曲とか)が入っているのであれば、
Dの方のHDDは交換できる。
目的は、データを入れる数(量)を増やすことができるんですね。
今はエクスプローラーというのかな?そこでローカルディスク(C;)とか書いていることが多いかと思うのだが、
そこを右クリックして、プロパティというのを見ると、全体の容量がどれぐらいで、
今使用しているのがどれぐらいかが分かる。
空き容量がほとんどなくなっていたら、交換する価値はある。
500GBで空きがほとんどなければ、1TB(1000GB)にするとか。

ちなみに、OSが入っていない方のHDDでも、ソフト(アプリ)が入っていたら、交換したらなくなっちゃうから注意。
特に指定しなければ、ソフトはOSが入っている方のHDDに入れてくれるんだけどね。

あと、CドライブとDドライブがあるよ、という場合でも実はHDDは1つしかない場合もあるので注意。
CtrlとAltとDelete(Del)を押して、タスクマネージャーというのを開いて、
「パフォーマンス」を見ると、「ディスク」というのがあって、それが1つならHDDも1つ。2つならHDDは2つあるということです。
量産型でHDDが1つであっても、もう1つHDDをつけることができるものもある。
その場合は交換じゃなくて、追加できるわけだ。
HDDをいくつ付けられるかかは、説明書を見るか、ケースを開けて中を見るかだね。

まぁ心配であれば、パソコンを改造するよりも、外付けHDDをつなぐ方が安全・安心。
外付けHDDというのは、パソコンの中に入っているHDDを、USBでつなげるようにしたもの。
USBメモリのように取り外して持ち歩くこともできるのだが、
取り外さずに据え置いて、外につないだパソコンの一部のようにするべきかな。
USBメモリでもよいのだが、容量の大きさと値段がUSBメモリよりお得・・・と言いたいのだが、
最近のUSBメモリも安いし、容量が大きいよね。

4.SSD
最近出てきた。
HDDの進化版と考えたらいいかな。
HDDよりもデータを読んだり書いたりする速度が速い。
「このデータ」って言ったら、すぐに「あっ、これですね」って出してくれる優秀な人みたいなやつ。
SSDを追加できるかはマザーボード次第なので、これも量産型なら説明書なり仕様書なりで確認が必要。

ちなみにHDDをSSDに交換することもできる。
データだけを入れているHDDなら、一度データを別の物に移して、SSDに交換して、もう一度データをSSDに移せばよい。

OSが入っているHDDを、SSDに変えることもできる。
先ほど書いたけど、OSが入っているHDDを、容量の大きいHDDに変えることもできるんですが、
これはあまり意味がないんですよね。
意味がないというか、そんな危険を冒すぐらいなら、USBメモリや外付けHDDをくっつける方が安全だから。

けど、OSの入っているHDDを、SSDに変えることは意味があるんです。
OS自体を読み込むのがはやくなるので。
簡単に言えば、電源を入れてから、OSが立ち上がるまでの時間がはやくなるから。
ただ下手をするとパソコンが動かなくなるから注意。
「SSD換装」で調べたら手順は出てくるから、興味があれば調べてみよう。
ボクも、量産型で一度SSD換装をやってみたけど、最初上手くいかなくって、とても焦ったことがある。
最終的にはできたんだけど・・・

5.CPU
かなり重要パーツ。
「インテル 入ってる?」のやつ。
IntelがCPUではないんだけど、CPU創ってる会社の1つですね。
ただ、量産型では一番多いのでは。
IntelのCore i7とかCore i3とかPentiumとかシールが貼ってないですか?
これはパソコンの頭の良さみたいなもの。
頭の回転の良さ?
例えば、Core i3よりはCore i7の方が頭の回転がはやい。
これもタスクマネージャーのパフォーマンスを見れば、
どれぐらい頑張っているかがわかる。
使用率が出てきて、それが100%に近いなら、限界ギリギリってところでしょう。
ちなみに、使用率を見る時は、自分が普段使っているソフトとかを立ち上げまくって確認します。
何もしていないときの使用率は低いに決まっているので。
で、このCPUもマザーボードによって付けられるものが変わってくるので、注意が必要。
CPUの世代がありまして、Intelの場合、同じCore i7でも、Core i7-7700とかCore i7-8700とか。
ちなみに型さえ合えば、CPUを交換しても、まず問題なくパソコンは動きます。
ボクが初めて買ったCPUは、型なんて知らなかった頃だったので、交換できないままどこかに眠っています。

6.メモリ
これもかなり重要なパーツ。
同時に作業できるソフトの数等に影響する。
2GBとか8GBとか32GBとか。
HDDと単位が同じなので、どちらがどちらかわからなくなりやすいやつです。
自分のパソコンが何GBなのかは、これまで同様タスクマネージャーで確認できます。
使用量も表示されます。
これも100%に近ければパソコンは必死だということ。
ちなみに、必死でがんばっている状態だと、不具合が起きたり、処理速度が遅くなったりします。
メモリにも型があるので、調べてみないといけないですが、
量産型のパソコンでも簡単に変えやすいものです。
マザーボードによって、させるメモリの数が決まっています。
1つ、2つ、4つが多いです。
2つさすところがあって、メモリが1つしかささっていなければ、
もう1つ買ってさすだけ。
2つ以上さす場合は、同じギガ数、同じ種類のものをさす方が良いと言われますが、
違ってもまぁ、だいたい動きます。

7.グラフィックボード(グラボ)
量産型のパソコンを使われる方は、あまり知らないパーツだと思います。
モニタ関係のパーツです。
これは、なくてもモニタが使えますので、ないパソコンもたくさんあります。
ただ、ゲームをする人などは、モニタの表示速度などが関係してくるので、
高価なものを買う人もいます。
高いものは10万円するものもざらにあるという、たぶんDTMerの人にはあまり影響しないパーツ。
ただ、モニタをつなげる数が増やせる場合もあるので、
性能が低く、値段が安くても、モニタを増やすために購入するというのはありかも。
まぁ、2つならグラフィックボードを変えなくても、今のままでもつなげるかもしれません。
これもパソコンによります。
あと、大きさなどの問題もあるので、自分のパソコンがどれぐらいの大きさのグラボをつけられるのか、
そもそもつけられないのか、を調べる必要があります。

8.モニタ
これは、前回書いたので省略。
まぁ、大きさを変える、数を変えるなどですね。

9.スピーカー
これは、DTMerにとっては非常に重要ではあるが、
スピーカーはパソコンの一部と呼べるのか?
ちなみに僕はスピーカーはしょうむないものをつないでいる。
というか、スピーカーで音を出したことがない・・・

10.キーボード・マウス
これも、もうパソコンに入れていいのかどうだか。
大きさ・・・かな。
あとは、有線か無線か、というところでしょうか

11.電源ユニット
電源ユニットも交換できるんだけど、普通に使う人はまず交換する必要はないと思います。

さて、自分のパソコンを確認してみて、
パソコンはひぃひぃ言っているようであれば、交換するのもありかもしれません。
基本的に、パソコンはかなり余裕をもって動いている状態の方がよいです。
もしくは、お金を出して、新品のパソコンを買うのもありですけどね。
一番安全、確実ですから。

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